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コラム

バーチャル研修(オンライン研修)の始め方~まず最初に企業が考えるべきこと

新たな学びを構築する日本フューチャーラーナーズ協会です。

少しずつですがコロナの脅威も収まってきて、オンライン一辺倒だった企業活動も徐々にリアルを取り戻しつつある現状かと思います。しかし、コロナの波はいつまたやってくるかわかりませんし、オンラインでも可能だとわかった業務を再びリアルに戻すということも現実的ではありません。今後どうなるかわからない不安定な情勢の中で、業務のオンライン化を準備しておくことは大切かと思います。

そもそも、どの企業も“するり”と業務をオンラインに移行できたわけではないと思います。職種によっては、あるいはポリシーよっては「我が社にはオンライン化など必要ない!」と今でも頑なに拒否していらっしゃるところもあるでしょう。しかしいかなる職種であろうと、いかなるポリシーをもっていようと、リアルだけでは業務をカバーできない局面がこの先必ず出てきます。

そこでオンラインへの移行期のピークが過ぎたこのタイミングで、あらためて「業務のオンライン化」について勉強するのはいかがでしょうか?今回は、業務の中でも、特に「研修」に焦点を当てて「バーチャル研修(オンライン研修)って何から始めるの?」という疑問に対して極めて初歩的なステップからお伝えしたいと思います。

 

社内にオンラインに詳しい人がいない!そんな時はどうする?

1、研修会社に頼ってみよう!

 バーチャル研修(オンライン研修)を始めよう!そう思った時に通常は内容をどうするかという話になりますよね。しかしこれは少しだけオンラインについての基礎知識がある企業に限った話です。もし、デバイスやツールについての知識がまったくなかったら初動からつまずきがあるかもしれません。PCは何を使ったらいいの?必要な機材は?など、いきなりあたふたしてしまいます。そんな時は他力本願です!社内でどうにもならない時は、躊躇せずに外部に頼ってしまいましょう!

王道で言うと研修会社に相談するという方法があります。研修会社は実にたくさんありますが、このコロナ禍でどの研修会社も「バーチャル研修(オンライン研修)」をメイン商材として展開させています。リアルで行っていた研修のオンライン化という意味でゼロからつくるということではないのですが、リアルで当たり前だと思っていたことがオンラインでは全く通用しないこともありガラリと事情が変わります。研修会社はその辺をきちんと押えつつ、“より効果の高い研修”を提供するために趣向を凝らしています。研修会社ごとにカラーがありますので、数社を比較して自分たちに合った研修を実現してくれるところを選ぶと良いかと思います。

 

2、ツールの会社に聞いてみよう!

バーチャル研修(オンライン研修)で使用するツールもいろいろありますよね。良く知られたところではZoomやTeamsといったところでしょうか。それぞれに特徴があり、研修の目的によって最適なツールを見つけることも一苦労かと思います。そこでツールの会社を訪ねて説明を聞いてみてはいかがでしょうか。ほとんどのツール会社は無料説明会を随時開催しており、それに参加して具体的なツール導入方法を聞けることは大きな収穫になると思います。タイミングが合わなければ個別でも対応してくれます。親切丁寧にいろいろと教えてくれることでしょう。ツールの選定は内容をつくることと同じくらい大事です。何を使って研修を実現するのか、その見極めも初期段階でしっかりと行いましょう。

受講者としての体験を積む。理想の研修のイメージをつかもう

バーチャル研修(オンライン研修)のイメージはできていますか?何か新しいことを始めるときに、そのイメージができているかどうかは重要なポイントになります。自分たちが目指すバーチャル研修(オンライン研修)がイメージできていないと学びの設計をしていく上で何を拠り所にしていいのかわからなくなってしまいますよね。

そこで、自分たちが理想とする研修を見つけるために、受講者となってあちこちの研修に足を運んでみてはいかがでしょうか。集合の制約があるこのご時世では、実に多くのオンラインによる研修やセミナーが開催されています。有料のものもあれば無料のものもあります。

時間(と、お金)が許す限り足を運び、手法を盗んでしまいましょう。学びを提供する側の視点ではなく学び手としての体験となるので、より具体的にイメージできるかと思います。

そこでは学びの内容を精査するということではなく、動画の長さや双方向性の取り入れ方などテクニック部分に着目してみるとよいでしょう。リアルとバーチャルではびっくりするくらいの違いがあるかもしれません。いろいろな学びを体験して「楽しい」「心地よい」と思えるバーチャル研修(オンライン研修)を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

ファシリテーションスキルは必須!優れた研修には優れたファシリテーターが不可欠

ファシリテーターの存在なしにバーチャル研修(オンライン研修)の成功はあり得ません。リアルな研修では場所があって講師がいるだけで研修は成立しましたが、バーチャル研修(オンライン研修)では諸要素が複合的に組み合わさって学びの場が成立するので、それらを“交通整理”する存在が必要になってきます。

まず操作のガイドが必要です。慣れないバーチャル研修(オンライン研修)で参加者が困らないように親切丁寧に操作をガイドしてあげましょう。そして参加者の誘導や促進も大事です。もし双方向性を取り入れたのであれば参加者の主体性を引き出し、場を活性化するのもファシリテーターの役割です。環境を整えるだけではバーチャル研修(オンライン研修)は機能しないということですね。

ファシリテーターの存在は、これからの学びの現場で間違いなく必要になってきます。この流れに対応するために、企業の研修担当者は研修のオンライン化に付随してファシリテーションスキルも身につけることが求められるようになってきます。中身をつくることも大事ですが、それを実行する“人”の存在も忘れずにフォローしてください。

 

研修のコンテンツの見直しを。学びの目的も明確にしよう

 バーチャル研修(オンライン研修)を設計するにあたっては、リアルでやっていた内容の全てをそのままオンラインに移行しようとしてはいけません。環境が変われば学びの質も変わってきます。もしかしたらオンラインでは実現できない種類の学びもあるかもしれません。そこで研修で伝えたいことを今一度洗い出し、プライオリティをつけて新たにオンラインに落とし込んでいくことが必要になってきます。

企業がオンライン化したい研修にもいろいろな種類があるかと思います。理念を浸透させたいのか、あるいは実務に必要な知識を獲得させたいのか、さらには実践的なテクニックを身に付けてほしいのか。目的によって最適な手法も変わってきます。オンライン化をする前に学びの目的を明確にして、そこから逆算して最適な手法を見つけるのが良いでしょう。

 

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