ATD ICE 2024から見られる人材開発トレンド【開催報告】
2023年6月3日(月)、『ATD ICE 2024から見られる人材開発トレンド』と題したオンラインセミナーを開催いたしました。
登壇者:小仁聡氏
株式会社ラーニングシフト 代表取締役
ユームテクノロジージャパン株式会社 執行役員 ラーニングエバンジェリスト
一般社団法人日本フューチャーラーニング協会 理事
今回のセミナーでは、小仁氏がATD ICE 2024で得た最新の知見を基に、人材開発分野におけるAI技術の活用について詳しく紹介しました。冒頭では、ATD ICEの基本情報の紹介があり、ATD ICE 2024の出展社カテゴリーの中で、AIに関連する企業が圧倒的多数を占めていることを紹介し、人材開発分野におけるAIの重要性が急速に高まっていることを強調しました。
今回のセミナーでは、小仁氏がATD ICE 2024で得た最新の知見を基に、人材開発分野におけるAI技術の活用について詳しく紹介しました。冒頭では、ATD ICEの基本情報の紹介があり、ATD ICE 2024の出展社カテゴリーの中で、AIに関連する企業が圧倒的多数を占めていたことを紹介し、人材開発分野におけるAIの重要性が急速に高まっていることを強調しました。
AIを正しく理解し、効果的に活用するために
小仁氏が参加した講演では、AIを正しく理解することの重要性が強調されていました。AIツールの概念を理解し、その背景や構造を把握することで、人材開発において効果的に活用することが求められます。
また、UMUのドングショー氏の講演では、AIの複雑さを探求し、生成AIと分析AIの区別を理解することが重要であると紹介されました。AIによる自動操縦が可能な仕事と、AIと取り組むことで生産性が高められる仕事を区別し、どの業務にどのタイプのAIを適用するべきかを見極めることが重要であると述べていました。
AIに対する深い理解が前提となるワークショップが多く、昨年度とは異なり、AIをどう活用するかに焦点が当てられていました。
AIを活用した効率的なコンテンツ作成とキュレーション
今年のATD ICEでは、特にコンテンツ作成とキュレーションにおいてAIの進化が目覚ましく、キーワードを入力するだけで動画やテキストを自動生成し、学習者に最適なコンテンツを提供することができる能力が強調されました。AIを使った効率的なコンテンツ制作の具体例も紹介されました。
例えば、テキストやPDFファイルをAIに読み込ませることで簡単にクイズを作成し、学習者に提供する方法や、記事やレポートから自動的に問題を生成するAIの活用が示されました。これにより、学習資料の作成や編集にかかる時間を大幅に短縮でき、学習者ごとにカスタマイズされたフィードバックを提供することで、学習効果を高めることができます。
AIリテラシーの育成
セミナーの後半では、「これからの私たちはどうしたらいいのか」というテーマに焦点が当てられました。AIの発展に伴い、人材開発担当者にはAIリテラシーが求められています。まずは、AIに対する拒否感をなくし、興味を持ってもらうことから始め、徐々にAIを活用して情報収集や問題解決ができるようになることを目指します。最終的には、AIを業務のあらゆる場面で活用し、生産性を最大化できることが理想とされました。
また、小仁氏はAIツールのトライアル利用についても強調しました。無料版を使用することで、ツールの基本的な機能や操作感を理解し、自社のニーズに合うかどうかを評価することができます。その上で、有料版を導入し、より高度な機能を活用することで、学習プロセスの最適化や効率化を図ることが重要です。AIツールの導入は長期的な投資と捉え、継続的な活用と改善を通じて最大の成果を得ることができると述べました。
一般社団法人日本フューチャーラーナーズ協会では、これらの知見を「ブレンディッドラーニング4.0」として「ブレンディッドラーニング・デザイナー養成コース」に取り入れ、AI活用による学習生産性の向上を目指しています。
参加者からは、「今年参加できなかったので大変勉強になりました。ありがとうございました」「クイズが一瞬でできるのは、とても効率的でいいですね」などの声が聞かれました。
AIは人材開発の強力なツールとなる一方、使いこなすにはスキルと知恵が必要です。
今後も定期的にこのようなセミナーを開催し、最新の人材開発トレンドを探求していく予定です。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。