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コラム

「働いて健康になる」社会をつくることを目指して【卒業生インタビュー】

7月15日、Facebookグループにてライブインタビューを行いました。
今回お話をうかがったのは、2020年11月にブレンディッドラーニング・ファシリテーター養成講座を受講された水越真代さん。

現在は、健康戦略アクセラレーター兼保健師として活躍されています。受講前に行っていた管理職向けのメンタルヘルス研修にて、「1度の研修で現場は変わるのだろうか?」と効果に疑問を持っていたそうです。その後、当講座を受講し、「オンラインとオフライン、さまざまな仕組みややり方を組み合わせて成果を出すことに興味を持った」といいます。
講座を受講されたきっかけ、受講後の変化、現在の活動についてお話をうかがいました。

 

水越真代さんプロフィール:
働く人と組織の健康づくりを支援している開業保健師。 現在は、産業保健実践をもとにした、健康経営取得支援と実践を行っています。 健康診断やメンタルヘルスに関連する個別面談や BLFの考え方を使った、新入社員向けセルケアセミナーやメンタルヘルス管理職向けセミナー、一般従業員向けセルフケアセミナー、ストレスチェックを切り口とした、職場の環境改善を行っています。
▼シャイニング・ライフ https://www.shininglife.jp/

 

成果が上がる研修を提供したい

水越さんは、愛知県内市役所の保健行政にて勤務後、メンタルヘルス研修、新任管理職向け研修、ライフプランセミナー、保健師栄養士向けの特定保健指導の個別指導など健康づくりを支援してきました。

「病気の方をお世話をするのが看護師とするならば、保健師は病気を予防するのがお仕事です。保健所や市町村で勤務している方が多いと思いますが、私は保健師を雇えないような企業さんに向けて、働く人の健康づくりのお手伝いをしています」(水越さん。以下同)

ブレンディッドラーニング・ファシリテーター養成講座を受講する前は、セミナー講師のような形でメンタルヘルスや健康セミナーなどで登壇していた水越さん。その少し前にストレスチェックが義務化され、メンタルヘルスに注目が集まったことから研修の依頼も増えたのだそう。

「管理職向けに研修を行っていましたが、たったの1回ではなかなか変化しません。これでいいのだろうか……? というモヤモヤした気持ちでした。成果が上がる研修を提供したいと思っていたんです。そんなときにブレンディッドラーニング・ファシリテーター養成講座を知りました。オンラインとオフラインだけではなく、さまざまな仕組みやコンテンツ、提供方法を組み合わせて提供する研修設計にとても興味を持ち、自分のやりたい形を実践できるかもしれないと思いましたね

研修内では「UMU(ユーム)」という学習アプリを用いて実際に設計する時間もあります。
新たなツールを使うことに不安はなかったのでしょうか。

「UMUは設計側としてはできることが多いので、今も使いこなすところまでは届いていませんが、受講者としてはクリックするだけで受講が進むのですごく使いやすいと感じました」

 

「事前・当日・事後」に研修を再設計

水越さんは当講座を受講後、メンタルヘルス研修を新たに設計。
事前学習のためにアニメ動画を制作し、研修当日は疑問点を解消してもらう場に。研修後は現場でフォローをする体制を整えました。

 

(UMUコース)

 

(学習動画の一部)

保健師だからこその知識や視点が盛り込まれ、興味を持つ企業も出てきているそうです。

水越さんは、大企業が会社の重要な戦略として働く人の健康づくりを積極的に行われている反面、多くの中小企業では会社・専門家のサポートが少なく、メンタル不調になったり、生活習慣病になってしまう方も少なくないと言います。

「私がお仕事させていただいているのは主に中小企業さんで、産業医さんもいなければ看護職の方のサポートもほとんどない状態でした。予算もなく、健康に対する意識も高くありませんでした。しかし、5年ほど前に『健康経営』という言葉が周知されるようになり、ここ1~2年くらいで10~50名規模の企業さんのサポートが増えています」

定期的に行っている中小企業の社長との面談では、社長の健康状態から会社経営のこと、従業員の話まで自然と広がるのだとか。

「これまでは『労働安全衛生』や『健康管理』が健康経営の目指すところでした。しかし現在では、『心と身体の健康づくり』『働きやすさ』『働きがい』『生きがい』というように繋がりが重要になっています。健康というとネガティブな面を埋めていくように思われがちですが、減らすだけではなく、ポジティブな面を増やしていくことで健康経営を支援していきたいと思っています」

 

そのうえで大切にしているイメージが「病気と元気」だと水越さん。

人が病気になったときと同じように、会社や組織においても「病気を減らしながら元気を増やすこと」を考えながら支援したいとのこと。「人も組織も同じように、組織の『病気軸』を減らしながら、『元気軸』を増やしていきたいと思っています」

 

働いて健康になる社会をつくりたい

最後に、これからの目標についてお話いただきました。

「現在、先ほどご覧いただいた管理職向けの研修の他に、一般職向け、新入社員向けの3本の研修を設計し、UMUのコースも作成済みです。
管理職向けのメンタルヘルスセミナーでは、メンタルヘルスのベーシック編とアドバンス編を始め、パワハラ予防、ストレスチェックから職場環境を変化させるための内容やリーダーシップマネジメントについて盛り込んだ研修を用意しています。一般職向けには13のコンテンツを作成し、新入社員向けには入社半年後のエネルギー切れが起き始めるころにフォローできるような研修を作成しました。
まずは、これらの研修をお届けしていきたいと思っています」

 

 

また、「働く=ストレス、つらい」ではなく、「働く=楽しく、自分らしくいられる」ような社会をつくりたいという水越さん。

働いて健康になる社会をつくることは私の使命だと思っています。今後は、健康づくりと組織開発や人材開発を専門にされている方々と一緒に中小企業の健康経営サポートができたらと考えています。もし、一緒にという方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけいただけると嬉しいです」

 


次回の「ブレンディッドラーニング・デザイナー養成コース 基本編」は10月開講です。

ブレンディッドラーニングとは、複数の学びを“ブレンド”して新しい学びを構築するもので、集合と個別、オンラインとオフライン、インプットとアウトプットなどの形式の組み合わせから、テキストや動画などのコンテンツの組み合わせまで、ブレンドされる要素は無数にあります。学びのテーマに合わせて適切なブレンドをすることによって学びの効果を最大化し、その後の定着率を高くするのがブレンディッドラーニングの目的でもあります。

「ブレンディッドラーニング・デザイナー養成コース 基本編」は、これからの学びを牽引する企業の経営者の方や人事・人材育成担当者の方には是非受講していただきたい講座となっております。ご興味のある方は、是非お気軽にお問い合わせください。

「ブレンディッドラーニング・デザイナー養成コース 基本編」の申し込みはこちら